■いったいなぜ猫専用のVRが作られたのでしょうか
猫専用のVRって、いったい何を目的に作られたのでしょうか。
気になったので、製品の情報を見てみました。
画像引用元 PVRR (Pet Virtual Reality Research)
参考記事 GIZMODO
猫専用VRが、秘められし野生を解き放つ | ギズモード・ジャパン
VRはオーストラリアで開発されたようです。
飼い猫による鳥への被害や、家に帰ってこなくなるなど、猫の安全性を問題視し、
VRで遊ばせて発散させたら、被害がなくなるのでは?ということのようです。
一見、人間のエゴのようにも思えますが、ペットを飼う人にとって家族同然なのでしょうし。
外で悪さをしたり、事故など被害にあったりしないよう考えるのは親心でしょう。
ということで、対象は飼い猫であり、野生の野良猫などは対象外であるようです。
■どのようにして作られたのか
初めは人間のVRコンテンツを利用したが、うまくいかなかったようです。
以下、PVRR (Pet Virtual Reality Research)DL記事原文引用(抜粋)とグーグル翻訳そのまま。
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The biggest difference between human vision and cat vision is in the retina, which can be broken
into 3 main factors:
• Cats can't detect colours as well as humans
• Cats can't see far objects as well as humans
• Cats have a superior ability to see in the dark compared to humans
人間の視力と猫視力との最大の違いは、網膜にあります。網膜は壊れる可能性があります
主な3つの要因
•猫は人間だけでなく色も検出できません
•猫は人間だけでなく遠くの物体も見ることができません
•猫は、人間と比較して暗闇の中で見ることができる優れた能力を持っています
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私は英語はわからないので、翻訳の精度はともかくとしまして。
つまり当然ともいえるかもしれませんが、人間と猫の目の構造が違うということでしょう。
あるいは目の構造意外に、脳の処理能力なども人間と違う可能性もあります。
VRで見せる映像は、人が作り、人が見る事で成り立つが、おそらくは、猫にはそのままは通用しないようです。
様々な実験を繰り返し、また猫の各被験者の表情を検査、理解することで作成されたようですが、結局のところ、猫には映像が、またはこの世界が、実際どのように見えているのでしょうか?
少し興味のあるところですね。
■猫が好きなコンテンツはどんなの?
ざっくり3つほど発見されているようです。
1つ目は、魚。 そうですね、猫と言えばお魚くわえるイメージあります。
2つ目は、動くもの。 これは特に何が、というものではなさそうです。
3つ目は、ねずみ? 齧歯類(げっしるい)というそうです。
以下、PVRR DL記事原文引用(抜粋)をグーグル翻訳したもの
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•魚/水生野生動物の風景
•主題にかかわらず、高速で動く軽度のコンテンツ
•自然生息地に齧歯類を配置したモーショングラフィックコンテンツ
これらの3つの主要なタイプのコンテンツは、テストパネルの間で高い評価を得ました。
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上記の他、犬の映像にも反応を示したようです。
今後有力なコンテンツになりそうですが、犬は敵としての認識だったようで、余計ストレスかもしれません。
しかし、猫の好き嫌いをはっきりさせることが、今後のコンテンツ開発には重要なようです。
また、人間に対する反応は、意外に薄いというか、無関心のようで。
特に人間に慣れた飼い猫にとって、人間は敵ではないのか、気にしないのかもしれないですね。
VRを通じて猫の気持ちがよりいっそう分かる時代が来そうです。
■最後に
人間以外の動物に対して、バーチャルな映像体験をさせるとどうなるのでしょうか。
その意味というか、目的はもしかすると、まだまだたくさんあって、未開発で、潜在ニーズはあるのかもしれません。
しかし、猫のVR体験って、感想が聞けないし、はっきりわからないのが難しいところで。
これは良いとか、ちょっとこれはつまらないかな、とか分かるとやりがいもあるかもしれません。
猫の気持ちがわかるようになると良いですよね。
ちなみに犬用VRなども今後発売予定だそうです。
人間の私もまだ未経験なのに、犬猫さんがうらやましい。
■過去記事
VR ZONE SHINJUKU