■FE88-Sol装着 バックロードホーンスピーカーを試聴
■前回の記事
■初めに’音源’について
今回、試聴に使ったのは、岩崎宏美さんのDVDオーディオ盤2枚です。
Dear Friends 1と2で、全曲様々なアーティストのカバーアルバムとなります。
このアルバム2枚は、Dear Friendsシリーズ中で、DVDオーディオをリリースされましたが、それ以降DVDオーディオは無いと思います。
音にこだわりがある方なのでしょうか、DVDオーディオ盤を出すアーティストは当時あまり多くはなかったようにも思います。
あと、これは今回試聴しませんが、「プラハ」というアルバム(CD)も良い音でした、録音が良いのですかね。
で、岩崎宏美さんは歌うまいですよね。歌手だから当然、ではなくて、何か歌に対して真摯に向き合っている感じがします。
以前近くの市民会館とかにも来られた時聴きに行きましたし、ブルーノートも行きましたが、満足いたしました。
また聴きに行こうかと思います。
試聴セッティング1:スピーカー直置きと真空管アンプ
バックロードホーンのエンクロージャにユニットを取り付けて、早く聴きたかったので、スピーカーを床に置いたまま再生しました。
第一印象は、ボケボケな音。
低音がぼんやりしていて、高音部分もまともに聴けないひどい音でした。
いったいなぜこんなことになっているのだろう。
高音部はクリアで、それでいてホーンの低音が心地いい感じのバランスを期待していたのに。
きっとこれは初めて音を出したのだからエージングが足りないのだろうと思い、なるべく音を出し続ける事にしました。
試聴セッティング2:スピーカースタンドと真空管アンプ
1週間くらいたったころでしょうか、FE88-Solのユニットもエージングが進み、慣れてきたのか、少し音が落ち着いてきました。
そしてある日、友人が訪ねてきまして、なんとスピーカースタンドをわざわざ持ってきて、貸してくれました!
スピーカースタンドは、アコースティック・リバイブの、金属製でかなり重量があります。
いったい何キロくらいあるのでょうか。
接地面にはボルトが4か所出ていて、スパイク状になっています。
ありがたい。なんてありがたい。感謝です。
実はちょうどスピーカースタンドが必要ではないかと思い、物色していたところだったのです。
ということで早速2人でセッティングして聴いてみました。
床に直置きしていた時とは比べ物にならない、しっかりとした音の定位と、安定感が増しました。
また、聴く位置が上に上がったので、聴きやすくもなりました。
しかし、この時はPCオーディオで再生しましたが、まだ音がバラけていて、かつ、少しぼやけて聴こえます。
様々な音源を試しましたが、納得のいく音にはなりませんでした。
そして、今回改めてDVDオーディオの音源と、ユニバーサルプレーヤーで真空管アンプを使用して試聴する事にしたのですが、やはり全体的に、もっさりした感じです。
個人的な好みとしては、もう少し低音が引き締まった感じが良いので、DACでシャープな音に調整してみたり試しましたが満足出来ません。
これは、真空管アンプの特性も要因としてあるみたいです。
特にA級の真空管アンプとバックロードホーンの音は、何となく自分には合わない気がしてきました。
もしかすると、プッシュプルの真空管アンプならいいのかもしれないです。
とはいえ、他のセッティングの課題もまだあるので、これは、もうちょっと鳴らして様子をみたいと思います。
試聴セッティング3:スピーカースタンドとコンデンサーアンプ
アンプを変えて試聴しました。
ムジカ(Musica)pow100というアンプです。
これはパワーアンプなので音量調整が出来ないため、DAC(U-05)のほうで音量は調整します。
今回このアンプ1台でステレオ再生しますが、ちょっと変わった特徴として、このアンプが2台あれば左右1台ずつスピーカーを鳴らせます。
実はモノラル200Wのアンプとして切り替え可能なアンプなのです。
フロントパネルは電源と、ステレオ/モノラルの切り替えスイッチだけという、とてもシンプルな構造です。
でも私は、1台しか持っていないので実は宝の持ち腐れ的な状況ですね。
と、言ってもステレオでも十分使えますので、試聴機として使ってみました。
結果はかなり良い、というか、十分な音に仕上がってきました。
欲を言えば、もうあとひと皮むけてほしいところです。
まだ目の前にカーテンが一枚かかったような、すこし曇った感じがするので、全体的にクリアになってほしい。
でも、今まで聴いた中では高音が伸び、低音も引き締まって、良くなったと思い、まずまずです。
試聴セッティング4:スピーカースタンドとデジタルアンプ
このデジタルアンプはかなり使い古していますが、なかなかの実力者。
パナソニックSA-XR50です。
古い機種とはいえ、さすがデジタルアンプ、しっかりとスピーカーを制御できている感が伝わってきます。
クリアでシャープ、かなり聴きやすい。
でも、今度は何か低音が物足りない。やはりエージングの問題でしょうか。
バックロードホーンで低音が出ていない、何てことは無いかと思われるので、再生の方を考えるべきかもしれません。
PCで再生するときは、再生ソフトのイコライザーで音質調整していましたが、今回はイコライザーが無く、音質は調整せずに試聴してました。
このアンプには、BASS/TREBLEの調整機能があるので、だいぶ良くはなっているのですが、やはりイコライザーが欲しい。もう一息といったところです。
■今回の試聴システムについて
DVDオーディオの盤を再生するにあたって、ユニバーサルプレーヤーのマランツDV6400を使用しました。
DVDオーディオは元祖ハイレゾ音源って感じがしますが、再生機器も限られてくるし、現在ではDVDオーディオ自体生産が無くなっているようです。
ソフトを所持していたおかげでユニバーサルプレーヤーも処分せずに所持していたのですが、PCリッピングが可能になった今ではこれも不要になったかもしれません。
また、デジタル再生でも結局、48KHz/16bit再生となり、プレーヤーからDACへ同軸ケーブルで接続し、アップサンプリングなどの処理を施しているので、だったらPCで良いや。となりますよね。
スピーカーの良さを引き出すために、次はもう少し工夫を凝らそうかと思います。
<試聴機器一覧>
プレーヤー マランツ DV6400
DAC パイオニア U-05
アンプ1 トライオード TRV-A88SE
アンプ2 ムジカ pow100
アンプ3 パナソニック SA-XR50
スピーカー バックロードホーン:FE88-Sol
■最後に
一つのスピーカーに対して、自分にしっくりくる音に仕上げるのは、なかなか大変ですよね。
今回もまだまだやり足りない事が多くて、引き続きあれこれ試すと思います。
オーディオって、正解のない世界ですから、あれこれ試す事も一つの楽しみです。
では、次は、あのアンプと、電源も・・・
ということで、今回はこれで。